クラブナンパノックDay3 ~鉄は熱いうちに打て~

______________________________________________

 

「矛盾しているように思えるかもしれないが、

 攻撃的なチームを作ろうとすればするほど、

 相手からボールを奪うという観点で、

 守備的な規律やルールが必要になる。」

ジョゼップ・グアルディオラ

 

__________________________________________

 

 

火曜日 21:30 難波

 

G-MONKEYは1人でこの地におりたっていた。

ミスアダから仕事が遅くまで長引くとの連絡が来ていた。

 

いつも通りGIRAFFEに向かうか。

いや、そこまで急がなくてもいい。

G-MONKEYは考え直した。

ブログをまったく更新できていなかった。

 

また記事を溜め込んでしまっては、負の連鎖に陥ってしまう。

 

G-MONKEYはネカフェに入った。

1つだけ記事をエントリーしよう。

 

 

23:00  GIRAFFE osaka

 

 

フロアはすでに熱気を帯びていた。

ミスアダは終電で来るため、1時間ほどソロで声かけを開始する。

この日はバーカンでロングアイランドアイスティーを頼んだ。

いい感じにアルコールが回ってきた。

今日は音楽が心地よい。

 

 

3人目に声をかけた女と和み。

即系の匂い。

お互いに腰に手を回す。

ときおり唇と唇が触れそうなほど近づく。

 

「友達はどっか消えちゃったの?」

 

不意に聞いてみた。

 

「いるよ。」

 

彼女はそう言って後ろを指差した。

長身の男がバーカンにもたれかかっている。

 

どうしよう。一瞬、G-MONKEYは焦った。

そんなとき、ふと高校時代の恩師の記憶が頭をよぎった。

 

 

ー「G-MONKEY、無敵になるためには何をすればいいかわかるか??」

 

「え、いったい何ですか、先生??」

 

「簡単さ、敵を作らなければいいんだ。

 試合で対戦する相手もお前を成長させてく れる同志だ。そう考えたら敵と思わなくな ってこないかい??」

 

「・・・」ー

 

 

無敵の男に、俺はなれるか。

バーカンの男にG-MONKEYは話しかけた。

 

「彼女は友達なんですか??」

 

「職場の先輩なんですよ。」

 

とても柔らかい雰囲気をもった人だった。

年はG-MONKEYの1つ上。

クラブは全くの未経験とのこと。

 

即席でコンビを組んでナンパをすることになった。

とても楽しいひとときだった。

 

男と女の両方から番ゲしてG-MONKEYはGIRAFFEをあとにした。

ミスアダから難波に到着したとの連絡が来ていた。

 

 

1:00  VANITY OSAKA

 

 

ミスアダと合流したあと、GIRAFFEに再入場した。

割引リストバンドを貰うためだ。

しかしGIRAFFEで巻いてもらったバンドはVANITYのスタッフに切り取られてしまった。

戦っているのは自分たちだけではない。

クラブ同士も、競合より少しでも儲けようと必死であった。

 

ゲストをとったため、1ドリンク600円のみで入場。

しかし絶望的に案件が少なかった。

1番ゲだけしてすぐにでた。

 

 

1:30 Ammona

 

Ammonaは相変わらず平日でも人が多い。

サージングをしつつ、声掛けを重ねていく。

 

番ゲはできるが連れ出せない。

もたもたしているうちにフロアの人はどんどん減っていく。

場所を変えよう。

決断したら行動するしかない。

 

 

ずんどう屋で腹ごしらえをする。

最終決戦地のG2で最高のパフォーマンスを発揮するため、

2人はネカフェで仮眠をとった。

 

 

5:15  G2

 

レッドブルウォッカで乾杯を交わし、乗り込んだ。

やはりこの人ごみの中では思うように声掛けができない。

2階で待機することにした。

目の前を通り過ぎる案件に片っ端から声をかける。

 

数組に逆放流を食らったあと、階段を登り退場しようとする2人組を発見。

3秒ルール。ミスアダが間髪入れずに叫ぶ。

 

「みつは!!」

 

オープンした。

ミスアダは時代の流れに敏感な男だった。

 

2人とも相当酒が入っている。

どうする?ミスアダと目があった。

 

この子達と出よう。

 

2対2で和みながら歩く。

距離感はかなり近い。

4人でのカラオケ打診。グダ。

セパをするタイミングが中々つかめず、大通りの淵で座って休むことになってしまった。

ここでもうすこし和むか。

 

G-MONKEYの担当はそっともたれかかってきた。

目が合う。顔が近づく。キス。ノーグダ。

G-MONKEYは可能性を感じ始めていた。

 

「2人きりになりたい。」

 

「えーでも今日は〇〇ちゃんをうちに泊めないといけないから。」

 

「ごらんよ、彼女はミスアダといい感じじゃん。」

 

「俺は君といたいんだ。ホテルに行こう。」

 

「だーめー。」

 

これは形式グダではないのか?でもどうセパする?

手を引っ張っても立とうとしない。

 

G-MONKEYが考えあぐねているときにも、ミスアダは着々と担当を仕上げていた。

 

「俺たち、ちょっとトイレを探してくるよ。」

 

あっさりとセパが決まった。

彼とコンビを組めていることをG-MONKEYは心から誇りに思った。

 

「先にカラオケに入っておこう。」

 

「なんで?ここで待っといたらいいじゃん。」

 

「あそこのジャ〇カラってさ、水曜の朝が一番混むんだよ。仕事終わりのキャバ嬢とかで。」

 

「なにそれ。」

 

なぜだ?2人の心は平行線を描いたまま、一向に交わる気配がない。

彼女は徐々に冷静さを取り戻しつつあった。

 

「ていうかあの2人遅いよね。連絡してみる。」

 

G-MONKEYは彼女を特に止めなかった。バカだった。

 

 

 

しばらくすると、ミスアダと彼の担当案件が返ってきた。

俺たちは合流してしまった。ゲームオーバーだ。

彼女たちを放流した。

 

「ミスアダ、そっちはどうだった。」

 

「ホテルの前まで行ってたんだけどさ、入る直前にG-MONKEYの担当子から電話が来ちゃって。俺の担当子もごめんねって言ってここに戻ってきたよ。」

 

G-MONKEYがあのとき電話を制止していれば、ミスアダは即を決めていたかもしれない。

あとのまつりだった。

 

俺たちPUAはどんなことがあろうとも女よりウイングを優先する。

最高の信頼関係で結ばれている。

 

しかしそれは彼女たちにとっても同様だった。

 

目の前に魅力的な男がいても、友人が困っているならば必ず駆けつける。

その友人を困らせたのはほかでもないG-MONKEYだった。

 

これがコンビナンパが難しいと言われる所以だろうか。

 

 

ふと我に帰った。目の前をおびただしい数のサラリーマンが通り過ぎていく。

 クラブナンパノック3日目が終わりを告げた。

 

 

 

~結果~

 

5番ゲ

1連れ出し

0即

 

 

クラブナンパノックDay2 ~失う覚悟とは~

______________________________________________

 「私が勝者なのは、過去をすぐに忘れ、

    常に未来を考えるからだ。勝つためには

 常に強力なモチベーションを持ち続けることが不可欠だ。

ジョゼ・モウリーニョ

 ______________________________________________

 

クラブナンパノック初日を終え、G-MONKEYは考えあぐねていた。

ミスアダもブーメランこそ回収したものの、グダを崩しきれずに即には至らなかった。

幸先が悪い。何かを変えなくてはならない。

 

何かにすがる思いでG-MONKEYは部屋の片づけを始めた。

あらゆる邪念を取り払うため、生活空間から清めることにした。

 

 

月曜日 21:40  難波

 

昨日の経験より、ピークタイムを見据えて

集合時間を1時間遅らせることにした。

 

G-MONKEYとミスアダ、大きな街の隅っこで小さな2人はコンビニ酒で静かに乾杯をした。

ゲーム開始のゴングが鳴った。

 

 

22:00 GIRAFFE osaka

 

フロアは既にたくさんの人で埋まっていた。

初日の反省をいかし、2人は間髪入れずに声掛けを開始した。

ただし音楽にノることを忘れずに。

ここはストリートではない。すなわちルールが存在する。

音とお酒を楽しむこと。

ルールに則したナンパを心がけた。

 

24:00

 

2人組の案件と和み。

G-MONKEYの担当は元夜職。

即系と判断できなくもない。

なによりパーソナルスペースがかなり近い。

 

ミスアダも担当とかなり和んでいる。

2人の目が合った。この子たちを連れ出そう。

連れ出し打診はすんなり承諾された。

 

「俺たちちょっとコンビニで買い物してくる。」

 

ミスアダの一声でセパ完了。

彼なら必ず即るだろう。G-MONKEYは確信していた。

 

G-MONKEYの担当は即るにはまだ食いつきが足りない。

Ammonaに行こうと彼女が言った。

ここでさらに和んで仕掛けよう。G-MONKEYは提案を承諾した。

 

 

1:00  Ammona

 

まだピークタイムではなかった。

バーカンでお酒を貰い、乾杯。話の続きをする。

 

だんだん話のネタが尽きてくる。まずい。

G-MONKEYはクラブトークが苦手だった。

爆音が響き渡るクラブ内では、シンプルかつ分かりやすい言葉でキャッチボールを続けなければならない。

しかしG-MONKEYは繊細な表現を使う癖があった。

結果、渾身のボケも通じずに終わることが多かった。

 

彼女は踊りたいという。しかしG-MONKEYは少し疲れていた。

温度差が大きくなっていく。

手を打つなら今しかない。

 

「ねえ、ここから出よう。俺、思ったより疲れてたよ。何かクラブの気分じゃない。」

 

「えー、何でよ。今から盛り上がるとこじゃない。」

 

「ごめん。俺はもうここにいても楽しめない。」

 

「そんなあ、、」

 

渋々と彼女は出ることを承諾してくれた。

ミスアダからLINEが来ていた。

ホテルに入ったそうだ。さすがだ。

彼は才能に満ち溢れたプレイヤーだ。

 

G-MONKEYもそれに続かなければならない。

今夜、2人のPUAはコンビ即を決めるんだ。

 

 

2:00

 

Ammonaを出てからG-MONKEYは彼女を連れて南側へと歩いた。

GIRAFFEを出た時より彼女からのIOIは少なくなっている。

しかしここで決めるしかない。歩きながら、脳内であらゆるグダ崩しをイメージした。

 

千日前通りまで来た。

 

「ねえ、私達どこにむかっているの?他のクラブに行きましょう。」

 

「俺は今日はクラブに行っても楽しめないよ。でも君とは一緒にいたい。ホテルで休もう。」

 

遠回しな表現は使わず、ストレートな言葉で打診した。

 

「何言ってるの?私達付き合ってないじゃない。

 ホテルに行っても寝るだけだよ?ヤらないよ?」

 

想定通りのグダが返ってきた。

 

価値観洗脳ルーティーンで切り返す。

価値観を共有するのではなく、相手に植え付ける。

 

俺は付き合うのとセックスとの順番にこだわったことがない。

でもそれで後悔したことは1度もない。

自分は正しいと思っている。と。

 

「私もG-MONKEYのこと良いと思ってるけど今日はそんな気分じゃない。

やっぱりクラブで遊びたい。ねえ、一緒にもどろ?」

 

ルーティーンはうまく機能しなかった。

 

ーPUAは常に失う覚悟を持てー

 

G-MONKEYの脳内でこだました。

彼は賭けにでた。

 

「じゃあこうしよう。君が何と言おうと俺はホテルの方向へ歩く。

 あとは君に任せるよ。クラブに戻りたいなら逆方向に歩きだせばいい。

 俺は君と一緒にいたい気持ちは確かだ。でもその場所はクラブじゃない。」

 

彼女からのIOIが

復活しつつある中での決断であった。

 

1人にしないで、と彼女は言う。

G-MONKEYは構わずに歩き始めた。

 

PUAとして絶対に後ろを振り返ってはならない。

本気で立ち去ろうとしなければならない。

もうすぐで彼女は呼び止めに来るだろう。

そうすればゲームの勝利に大きく近づく。

 

 

G-MONKEYを呼び止める者は誰もいなかった。

別れた地点からかなりの距離を歩いたとこで、

G-MONKEYはそっと振り返った。

彼女はどこにもいなかった。

 

自分の判断は正しかったのだろうか?

G2へ向かう途中、G-MONKEYはずっと考えていた。

ホテル打診自体は1度は通っていた。

ホテルに入ってからグダを崩していくべきだったのだろうか。

 

彼は失う覚悟を持ちきれてはいなかった。

 

 

3:30  G2

 

まだ人はほとんどいなかった。

フロアが盛り上がるまでの間、asapenさんのクラナンノックの記事を読んだ。

【7日間連続】六本木のクラブナンパ連続ノックに挑戦してみる | 六本木でナンパしながら起業する

良いイメージを必死で頭に描いた。

 

 

4:30

 

そろそろいくぞ。G-MONKEYの足が動き出した。

ミスアダからLINEが来ていた。

リーセグダを崩して即を決めたそうだ。

負けてられない。

 

心斎橋1といっても過言ではないほどの爆音がフロアを包み込む。

 

ここではトーク内容などよりも見た目のスペック、振る舞いがものをいう。

G-MONKEYにないスキルを磨くにはうってつけの場所だった。

 

体を揺らしながら声をかける。

ミリオンダラースマイル、オーバージェスチャーを意識。

しかしあまりささらない。

 

 

6:20

 

G-MONKEYは心を折られていた。

一刻も早くここからでたい。家に帰りたい。

気が付くとフロントを通り過ぎ、退場していた。

 

 

クラブナンパノック2日目

 

ゲーム終了の鐘が鳴った。

 

 

結果

4番ゲ

1連れ出し

0即

クラブナンパノックDay1 ~突きつけられた現実~

______________________________________________

 

「チャレンジなしに前進はない」

イビチャ・オシム

 

__________________________________________

 

日曜日20:30  難波

 

G-MONKEYは小走りにエスカレーターを降りていった。

昼間の2対2のユ〇バアポ後、飲みに行こうという皆の提案を断ってまでここに来ていた。

 

どうしてもはっきりさせなければならないことがあるからだ。

自身のPUAとしての力量。全てをこの1週間で出し尽くし、

実力を明確にする。

他のアポも全て断り、この1週間はクラブナンパに捧げると決めたのだ。

 

難波駅の1階に着くと、すでにウイングのミスアダが待っていた。

「すまない、遅れてしまった。」

「よし、行こう。」

 

ここで地蔵トークを入れている暇などない。

間髪を入れずにクラブナンパノックの初日が幕をあけた。

 

 

GIRAFFE osaka 21:00

 

関西最大級のモンスター箱。

立地も道頓堀沿いと非常にわかりやすいため、

外国人観光客も多い。

日曜、平日は9時までに入ると、1000円2ドリンク(ただしテキーラチケット)

SNS会員だとさらにもう1ドリンク(こちらはレッドブルチケット)

 

 

 

9時頃に入ったため、場はあたたまっていない。

 

クラブナンパとストリートナンパは似て非なるもの。

まずはこの異質な空間に溶け込むことが大事だと2人は判断した。

 

お酒を飲んで音楽を楽しむ。

 

最も基本的な行いをした。

 

音に合わせ体を揺らす。だんだんと人が増えてくる。そろそろピークタイムか。

ここまで混むとナンパが目立つこともない。ガンガン声をかけよう。

いや、まだはやいか。もう少し様子を見よう。

 案件が横を通りすぎる。まだナンパは不自然だ。待機すべきだ。

 

G-MONKEYもミスアダも違和感にに少しずつ気づき始めていた。

 

声をかけることができないのだ。

 

2人のPUAはフロアの真ん中でただ立ち尽くして地蔵していた。

思えばクラブナンパはしばらくブランクがあった。

こんなところでサボりのツケが回ってきたのだ。

 

まずい、早急に策を打たねば。

 

考えたあげく、ストナンモードに移行することにした。

クラブでの振る舞いはいったん忘れ、ストナンの感覚でどんどん声をかけていく。

 

もちろん、目立つはずだ。

2人がナンパ目的で来たというのは誰の目に見ても明らかだった。

 

それでもG-MONKEYとミスアダは体の緊張がほぐれていくのを感じた。

 

よし、いつもの自分達だまだまだいけるぞ。

 

 

3番ゲ。

しかし連れ出し打診はことごとく失敗した。

 

初日のジラフは感覚を取り戻すので精一杯だった。

 

よし、次にいこう。

 

2人はフロアを後にした。

 

 

 

CHEVAL   1:00

 

2年前にできた比較的新しいクラブ。

内装は清潔感にこだわっており、男は22歳以上でないと入場できず、またハーフパンツ禁止と、他のクラブよりドレスコードも厳しい。

クラブサーキット期間により、1000円1ドリンクで入場。 

 

週末のそれと比較すると、混み具合はまずまずであった。

ここは和みスペースが広めに作られてある。

ガンガン声かけしていこうと2人はきめた。

 

ギャルよりと清楚よりの2人組と和み。

G-MONKEY担当の子はまずまずの食い付きだ。

だがそこからいっこうに関係が深まらない。

G-MONKEYのトークがなかなかささらない。

 

ミスアダはどうだ?イチャイチャできている。

ここはセパするべきだ。

 

彼女達はトイレにいくといって一旦捌けた。

 

どうする?

畳み掛けるとしたら今しかない。

 

2人は合意に達した。

 

トイレから出てきた彼女達に再アプローチ。

セパを試みる。

 

G-MONKEYの担当は友達グダが入った。

ある程度予想はついていた。

 

ミスアダの担当は?

いけそうだ。

ミスアダの即をアシストするべきだ。

 

G-MONKEYの担当が唐突に口を開く。

 

「ちょっと○○ちゃん、どこいくの??」

 

「いや、あの2人いい感じだよ。そっとしておこう。ここで邪魔するのは間違ってる。」

 

G-MONKEYの担当は怪訝そうな表情をみせると、ミスアダの担当の手をとって強引に人混みの中へ消えていった。

 

最悪だ。

G-MONKEYのミスで即系物件をとりこぼしてしまった。

 

その後も2人組に声をかけ続けたが、なかなか連れ出しができない。

 

空気をかえたい。

2人はシュバルを後にした。

 

 

Ammona  3:00

 

フロアに来た瞬間、G-MONKEYとミスアダは後悔した。

この日は元KAT-TUN田中聖のイベントだった。

あまりナンパの雰囲気ではない。

 

即席の田中聖オープナーで和みを試みるもうまくいかない。

しかし幸いにも、クラブに入ってから30分ほどでイベントは終了し、通常のDJタイムが始まった。

よし、自分達の時間だ。

 

2人組だけでなく、1人の案件にもどちらかが声をかける。

番ゲを重ねる。

2人組の案件と和み開始。職業は美容師。

実はもう1人友達がいるとのこと。

ふとみると、野生と和んでいた。

即系の匂いはあまりしない。しかし、2人にはもはや行動に移しか選択肢がなかった。

 

営業時間の終了とともに、出口に人がなだれ込んでいく。

うまくセパできるか。

 

そう考えていた矢先、3人組の1番先輩が2人をひきつれてこちらに見向きもせずに離れていった。

しまった、1番権力のある女を魅了することを我々は怠っていたのだ。

 

くよくよしている暇などない。我々は次のクラブへと向かった。

 

 

 

BARON

 

おそらく心斎橋で一番新しいクラブだろう。

こちらも1000円1ドリンクで入場。

 

 

案件がまったくいない。いても身内でパーティをしている。

BARONの情報は全くもっていなかったので、面食らった。

 

しばらく様子を見よう。

フロア中央の椅子に腰かけ、ブーメラン案件に連絡を取りながら待機した。

一向に人が増える気配はない。

我々は来る場所を間違えた。

 

ミスアダはブーメラン回収に成功していた。

BARONを出た直後にがっちりと拳をかわす。

 

「G-MONKEY、かならず連れ出して即を決めてくれ。俺も頑張るから。」

 

「ああ、必ずそうする。」

 

2人は別々の方向へ歩き出した。

 

 

 

G2 5:30

 

ナンパに失敗した男、朝まで遊びたい女が最後に行き着くクラブ。

日曜だが、どうやら週末料金の模様。2000円1ドリンク

 

 

G-MONKEYのソロクラナンが始まった。

ブーメランは全て回収できなかった。前に進むしかない。

 

フロアが狭いためか、かなり渋滞していた。

声をかけるも、ほとんど和めない。

音楽にのることもできない。疲労はピークに達していた。

 

7:00

DJが終了を告げる。タイムアップだった。

 

クラブナンパノックの初日が幕を閉じた。

 

 

 

 

結果

6番ゲ

0連れ出し

0即

 

 

 

 

1週間連続クラブナンパノック@大阪

本格的にナンパを始めて1年8ヶ月が過ぎた。

自分はまだまだ成長しなくてはならない。

学生生活も残り半年を切ったところで、自身の力を確かめるためにウイングのMr.adult(通称ミスアダ)と1週間連続クラブナンパノックを企画した。

 

 

 

 

~1週間連続クラブナンパノック~

 

 

目的:短期集中的にクラブでのナンパを反復することで、クラブ内での主体的な振る舞い方を身につける。

 

目標:1人7即、2人計14即

 

場所:主に心斎橋のクラブ

 

ルール:クラブからの連れ出し即のみをカウントする。

たとえクラナン期間内であっても、番ゲからの準即はカウントしない。

ストナンも同様に即カウントには一切いれない。

 

かなり見切り発車ぎみですが、最高の結果を出すために、ウイングとやれるだけのことをやりきります。

応援よろしくお願いします。

今の心境

某女子大の就活生と事を終え、
俺はいま終電に揺られている。



たったの10日で、世界はこうも違って見えるのかと
戸惑いを隠せないでいる。





今日は昼間に6月以前に内定をもらっていた某企業の座談会があった。
やっぱり相当な覚悟を決めて入社しなければ、
生き残っていけなさそうな雰囲気だ。

自分にそんなことが務まるのだろうか


そう戸惑いながら社員の話を聞いているとき、
俺の左ポケットに確かな振動を感じた。

この継続的なバイブレーションは着信電話だ。

社員が席を外したときにそっと確認すると、
画面には○○人事部と書いていた。
6月初旬の最終選考以来、音沙汰無しだった第一志望郡の企業だ。

俺の鼓動は一気に高鳴った。

そこからは座談会の内容は全く頭に入らない。

とにかく早く折り返しの電話をしたかった。



座談会終了後、誰よりも早く部屋を抜け出て、
梅田の地下ですぐに電話をかけた。
担当者が不在のため、折り返し電話をいれるとのこと。

待ち遠しくて仕方がない。
親父から電話がかかってきたので、事情を話した。
親父も失礼の無いように対応しろと、アドバイスをくれた。


就活がある程度の成功という形で終えるイメージを持ちながら、すぐに女とのアポを入れた。


スラッとしたスタイルの就活生。
某お嬢様女子大学の学生だ

きょう締め切りのESがあるとのことで、
ネカフェに行くことに。
正直、女のESはどうでもよかった。
俺はずっとスマホを握りしめていた。




そしてついに待ち望んだバイブレーションの再来。
すぐに画面をタップし、応答する。
聞き覚えのある声。

6月以前の面談で、何度も話をしてすっかり親しくなった若手人事の人だった。


G-MONKEYくん、いま時間いけるかな?
先週の最終面接の結果のことなんだけど、、、







遂に俺はあらゆる苦難から解放される
世界が輝いて見えた。









、、、申し訳ないですが、不合格という結果になりました。













視界に広がる鮮やかな色彩は、一瞬でセピアへと変貌をとげた。












6月以前から長いこと付き合ってもらったけど、このような結果になってしまって申し訳ないと。







    





内定はどこか出たのかと聞かれた。













俺はとっさに口からでまかせを吐いてしまった。











メーカー1社から貰っていると。














こんなとこで小さなプライドを武装してしまった。
















でも6月以降の選考に全て落ちているとは言いたくなかった。


強がりたかった。











泣き崩れたかった。







そんな瞬間は6月に入ってから何度もあった。




でも1度もそんなことはしていない。






それは決して心が強いからではない。









内に溜まった哀しみを吐き出す術を知らないだけだった。











彼女とのアポはすでに動き出していたので、とりあえずとの思いで進める。



こんな日に限って、飲んでからノーグダでホテルに行き、
準即を決めた。


何も満たされない即だった。








俺は周りとは違う特別なものを持っていると思い続けていた。


傲慢に聞こえるかもしれないが、それは
自己評価も他己評価も得ていた。


俺の将来は無限の可能性を秘めていると。



でも実はそうではない。



可能性というのはいついかなるときも有限である。



だからこそ、目測を誤らずに、己の持つ可能性を正しく活用しなければならない。




サッカー選手、アーティスト、経営者


この世にはいわゆる夢を叶えた成功者たちと言われるポジションがいくつかある。


だが彼らは決して無限という曖昧な線引きで定義された可能性に賭けたギャンブラーではないだろう。


はっきりとした枠組みのある、限られた可能性を最大限ひきだしたプロフェッショナルたちだ。





可能性はいつだって限定された範囲にしかない。




その範囲は年月とともに変化するのかもしれないが、
飛躍的に広がるというようなことはないだろう。






俺はそれを無限という曖昧な言葉で、闇雲に未来を模索していただけだった。



そこに待っていたのは、社会不適合者という烙印だけであった。




いま、試されているだろう。


俺にはどんな可能性があるのか。



今こそ限られた可能性を引き出さなければならない。







自分には何ができるのか、どのような枠組みで可能性が並べられているのか、










さあ、ゼロから仕切り直しだ。

久しぶりにまとまった時間をとってストナンしたら地蔵しまくったお話

お久しぶりです。
前回のブログと同じような内容になると思います。
今日梅田地下街にて30分のストナントレーニングを課しました。
トレーニングというよりもはやリハビリに近い状態。

今日みたいにまとまった時間をとってストナンをするのは、
かなり久しぶりでした。
そのため、予想以上に地蔵状態に時間を食われてしまいました。

ここ最近は、日常生活を送る中で、美人な子がいたら声をかける程度
でいいやと思っていました。

しかし、日常で急に美人とすれ違っても、ほぼほぼ地蔵します笑

やっぱり僕みたいな根っからのアクティブではない人間は、
継続的にナンパ(というよりも声掛けに近い)をしておかないとだめなようです。

継続的トレーニングでぶれない基礎を造り上げ、そして維持する。

いざ本気で彼女にしたいと思えるような美人と街中ですれ違った時に、
なんのためらいもなく声掛けできるように。
そして堂々とふるまえるように。


トレーニングといっても難しく考える必要はない。
地蔵したって自分を責めたりしない。
きつめのギャルに足がすくんでしまったら、
その隣のブスに声をかけるのもいいだろう。
とにかく30分、ナンパのことだけを考える時間をつくる。

まあ週に3回ぐらいそんな時間がとれたらいいいなあ。

今日もオープナーのことなど全く考えなかった。
とりあえず「すみません」で会話を始める。
人間不思議なもので、窮地に立たされると意外と言葉が出てくる。

ちゃんと数えてなかったけど、今日は10人ぐらいにナンパできた。
ひとり青いメガバンクの新人と話し込んで、
ガチで就活の話とか聞きたかったけど、番ゲできずに放流した。
こういう出会いがあるのもストナンの面白いところだ。

よし、また1からやりなおそう。

短時間でのナンパを継続すること

今の僕に必要な習慣だ。

21時にバイトを終わらせ、梅田の地下鉄改札口まで歩を進める。
しかし直帰はしない。
次の自宅最寄り駅に到着する電車は21:49
現在21:30

目標は5声かけだ。よっぽどのスト低を除けばターゲットは選定しない。
これは、ただナンパの勘を鍛えるための訓練なのだ。

1声かけ目。
ピンクのタイトスカートギャル。
白いヒールを履いている。
「自分めっちゃ足下ぐらぐらやん。大丈夫か?」
「そう?」
いちおうオープン。しかしすぐに改札前のパン屋で立ち止まる。
放流しかけたけど、彼女はすぐにパン屋を離れた。
「さっきのパン屋せっかくタイムセールやってたのに買わんでよかったん?」
「マンゴーなかってんもん。」
こんなセリフで興奮してしまうなんて僕はまだまだ純粋なんだな。
その後もまったく食いつきが上がらなかったので、すぐに放流。

成果にとらわれるな。声をかけることに意味がある。


2声かけ目。
友達と解散したばかりの学生風。
「飲み会やったん?」
オープン。
理学部生。改札前で放流。


ここで時計を見る。
電車の時間まであと10分ほど。
どんどんいかねば。


3声かけ目。
またまた学生風。
左手にピンクの定期入れ、右手に緑のスマホ
「自分めっちゃカラフルやな。」
「あ、けっこうなんで。」
放流。
まったくエッジの効いていないオープナーだ。

4声かけ目。
あんま覚えてない。3声かけ目とごっちゃになってるかも。


電車の時間まで残り2分。
もう4声かけで帰ろうかと思ったが、目の前をスマホをいじりながら歩く女性が。
ギリギリ間に合う。

「なんか悩みでもあるんですか?」
「いや、別にないですけど。」
「なんかうつむいてたんで、心配になっちゃいました!」
「別に大丈夫です。それでは。」


放流したあと、間髪いれずにダッシュする。おそらく電車の時刻まで1分を切っていた。
ランニングピタパスキャン(Running PiTaPa Scan:RPS)を実行し、電車へと駆け込んだ。すぐに扉が閉まる。

今回の結果は坊主。
しかし心は達成感で満たされていた。